占い師の選び方——見てもらう前に決めておきたいこと

一度どこかで見てもらおうと思って調べはじめたものの、選べないまま画面を閉じてしまった。

人が多すぎて、どこを見て決めればいいのか分からない。 以前どこかで見てもらったことがあるけれど、しっくりこないまま終わって、そのあと別のところをまた探している。

そういう方に向けて書いています。

選べないのは、優柔不断だからではありません

選びにくいのには、はっきりした理由があります。

ひとつは、比べる物差しがないこと。 料理屋なら、食べたことのある味を思い出して比べられます。占いには、その手がかりがありません。

もうひとつは、何を頼みたいのかが、自分でもはっきりしていないこと。 つらいことがあって、誰かに聞いてほしい。でも、聞いてほしいのか、答えが欲しいのか、背中を押してほしいのか。そこまでは決まっていない。決まっていないまま探すので、どれを見ても、これでいいのかが分かりません。

そして、探しているうちに疲れてきます。 たくさん見てもらったのに、どこか宙ぶらりんなまま次を探している。そういう状態になっている方も少なくないと思います。

これは、あなたが人を信じられないからでも、飽きっぽいからでもありません。 行き先を決めずに乗り物を選ぼうとしているだけです。

鑑定師としての見立て

わたし自身、宿命鑑定を学ぶ過程で、見る側の作法をいくつも教わってきました。 選ぶ側の手がかりとして役に立ちそうなものを、そのままお伝えします。

まず、いちばん最初に教わったのは、相手の話を聴くこと、寄り添うこと、そして反論しない、批判しない、まるごと受け取る、という姿勢でした。 技術より先に、この心得が来ます。

次に教わったのは、断定しないことです。 自分の解釈で答えを出さない。言い切らない。寿命のような、聞いた人がその後ずっと引きずることは口にしない。 そして、読み解きは寄り添いであって、言い当てる競技ではない、と繰り返し教わりました。

もうひとつ、これは意外に思われるかもしれませんが、質問する力が大事だとも教わりました。 何を知りたいのか、いま何に困っているのか。そこを尋ねるところから始めます。相手の話を聞かずに宿命表だけを読み上げるのは、鑑定というより朗読になってしまいます。

そして、学びそのものについては、こう教わりました。 学問は、使われるものではなく、使うもの。盲信せず、多角的に見ること。

これは、鑑定する側に向けた言葉ですが、そのまま受ける側の心構えにもなると思っています。

わたしは、占い師を選ぶことを、道を尋ねる相手を選ぶことに似ていると考えています。 道を尋ねるとき、いちばん大事なのは、尋ねる相手の知識量ではありません。行き先が決まっているかどうかです。 どこへ行きたいかを言えれば、たいていの人はそれなりに答えてくれます。決まっていないまま尋ねると、どんなに詳しい人でも、あなたの代わりに行き先を決めることはできません。決めてしまう人がいたとしたら、そちらのほうが心配です。

ですから、選ぶ前にひとつだけ決めておくとすれば、聞きたいことを一行にすることだと思います。 たとえば、この人との関係をこの先どう扱えばいいのか。いま動くべきか、待つべきか。自分の性質のうち、仕事で使えるのはどこか。 一行になっていれば、誰に頼んでも、話は前に進みます。

そのうえで、見ておくとよいと思う点を挙げるなら、次のようなところです。

こちらの話を先に聞いてくれるか。言い切らずに、こう見ることもできる、という置き方をしてくれるか。答えを渡すのではなく、こちらが決められるように材料を並べてくれるか。そして、話し終えたあとに、少し息がしやすくなっているか。

反対に、慎重に考えていいと思うのは、次のような場合です。 不安を強める言い方が続くとき。断定が多いとき。次も来なければ良くならない、という方向に話が寄っていくとき。

もうひとつ、大事なことを添えておきます。 見る人によって基準が違う、とも教わりました。同じ宿命表を前にしても、どこを重く見るかは人それぞれです。ですから、言われたことが前と違っていても、どちらかが間違っているとは限りません。 そして、生まれ持ったものがそのまま人生を決めるわけでもありません。宿命に環境が加わり、そこにその人の生き方が掛かって、はじめてかたちになる。決める部分は、いつでもご自分の側に残っています。

見てもらう前に、決めておきたいこと

準備というほどのものではありませんが、この三つだけ決めておくと、ずいぶん楽になります。

  • 聞きたいことを、一行だけ書く。ふたつ以上あるなら、いちばん重いほうを先に置きます
  • 使う時間と金額の上限を、先に決めておく。決めてから話し始めるのと、話しながら決めるのとでは、終わり方が変わります
  • 決めるのは自分だ、と先に決めておく。人の見立ては材料として受け取って、判断はご自分の手元に置いておきます

今日からできる、小さな一歩

  • 聞きたいことを一行書いて、今日はそこで終わりにする。書けたなら、探すのは明日で間に合います
  • 一行がどうしても書けないときは、いま困っていることを三つ並べる。並べるだけで、どれが重いかは見えてきます
  • 以前見てもらって残っている言葉があれば、それを紙に書き出す。抱えたまま次を探すと、同じところをぐるぐるします
  • 話す相手は、占いでなくてもよいと考えてみる。聞いてほしいだけの日は、そのほうが向いていることもあります

ひとつだけで十分です。今日は探さない、と決めるのも、立派な一手です。

おわりに

よい占い師を見つけることより先に、自分の行き先を一行にするほうが、たぶん早道です。 それさえあれば、誰に会っても、その時間は無駄になりません。

そして、合わないと感じたら、変えていいのです。 相性は本当にあります。我慢して通い続けることは、この分野ではあまり良い結果になりません。

電話で相談するという選択肢を考えている方には、電話占いの選び方に、料金や運営の見方をまとめています。

体調やお金、安全に関わることは、占いではなく、医療機関や公的な相談窓口にご相談くださいね。頼る先は、多いほうが心強いです。

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